主旨

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注文住宅に抱く夢

 日本で住宅を手に入れる方法は多々ありますが、大きく2つに分かれます。自動車や家電、洋服の様に完成品(分譲戸建住宅やマンション)を購入する方法と、敷地や住まい手のニーズに合わせて設計する注文住宅を建てる方法です。多くの注文主(施主:クライアント)は、自分のために設計し建設する住まいに大きな夢を抱かれているのではないでしょうか。

自分にふさわしい住まいとは

 一方で日本の住まいの在り様は、社会や家族の形と共に変遷を続け、新たに自分の住まいを作ろうとする人にとって、そのお手本となる住まい経験を持つ人は少数派で、多くの人にとっての参考書はネット情報、雑誌などとなっています。必ずしも自分の実際の暮らしぶりとマッチしているかどうか分からない、これらの情報が「自分の住まいのあるべき姿」となる状況です。

日本の住まいのあるべき姿

 加えて「住教育」というものが、家庭でも学校でも十分には為されていないのが現状で、住宅がどうあるべきか、住い手は何を求めればよいのか、といった点はまさに注文主にゆだねられています。一方で住宅は、周辺の環境(景観)の一部となる点、あるいは賃貸や転売で他の人の住まいや財産となる可能性があり点で、社会性の高い個人財産と言えます。今の大きなテーマは、脱炭素(省エネ・創エネ)という観点や、高い耐久性、そして周辺環境への調和などでしょうか。

誰があるべき姿へ導くのか

 この様な状況で、プロとしてクライアントに接する住宅供給者の責任は重大です。政府の主導する(省エネ、耐震性、耐久性に代表される)様々な性能に関しては、大手住宅メーカーが先導しています。更に、その延長線上や周辺で、各社それぞれの得意技がアピールされて、何の準備もなくその世界に飛び込んでしまうと、もはやそれ以外の事を考えられなくなることもありますので、十分注意が必要です。その他の登場人物として、工務店、建築家、組織設計事務所などありますが、それぞれ得意不得意分野があるという事と、多くのケースで施主の意見は絶対視され、あるべき姿に導かれる事は少ないのが現状でしょう。仮に、施主の希望に反する形を薦められる事があったとすれば、信頼に値する供給者ではないでしょうか。

組織内の設計者のレベル

 前述の様な背景を踏まえると、社会性に配慮し、クライアントの満足を得る設計とは非常に高度なものと言え、皆たくさんの学び、経験や研鑽を積みながらその能力を獲得していっているのです。一方で、組織の事情によってはまだまだ十分な能力に達していない担当者が、設計をせざるを得ない場合もあります。加えて、高度な設計力を身に着けたものの、 適齢期になるとマネージャー(管理職)になってしまい、現役から退いてしまうという事も起こります。

 皆さんが想像している以上に、まだまだのレベルの人が設計業務を行っているケースがあるという事を知っておいた方がよいでしょう。

ハウスメーカー、ビルダーが提供している注文住宅のプラン、そして外観や外構

 結果的に、ハウスメーカーやビルダーの注文住宅は、プラン的にまだまだ改善できるもの(場合によっては残念なもの)があると思われます。ここでいう完成度とは、クライアントの要望に応えているかどうか、あるいは(クライアントも気づいていない)長い目で見た時の暮らしやすさなど、(設計のプロとして提案すべき)住まいづくりのセオリーを押さえらているかといった観点です。

(ちなみに各社の得意分野〈性能や設備〉は、プランに関わらず実現できる様になっています)

 また、昨今の住まいづくりで、様々なSNSなどネット上のビジュアル情報をもとに、希望の住まいを検討している方も多いことでしょう。クライアント、住まい手が愛着を持って住み続けられる外観を作る事は当然なのですが、ともすればお客様に見せられたビジュアルに近づける事だけが目的化してしまい、周辺環境との調和が考えられず、周りから浮いている外観になる事も見受けられます。

 それでもこの様に、外観をどうするかという事を考えているケースはまだ良い方で、平面計画が優先で、外観はその結果、という建物も見受けられます。更に、建物の外観上の見栄えを大きく左右する外構も、明らかに予算が足りていないケースや、必要な機能の事だけしか考えられていなかったりと、課題が多いのです。

プラン(間取り)の改善を目指す方のお手伝いを

 こうしたプランや外観に関する課題は、クライアント側、ハウスメーカー・ビルダー側に問題意識がないと、課題としても認識されません。完成後、とても満足した状態で入居した後に、住み始めて気が付くちょっとした不具合とか、これでいいと思っていた外観も、近所にできたよそのお家と見比べたら何か違和感を感じたり・・・

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