自分を育てる探求心やモチベーション
私自身、30年以上この世界にいてある程度のプラン力は身についたつもりですが、それはどうやって身に着けたか、論理的に再現する事はできない気がします。よく議論になる話ですが、うまくなる人は人に教わったり育ててもらったりせず、自分で身に着けていった、というのがある程度は当たっている気がします。やはり自分で考えて、どうすればうまくなるのか探求し続けられる人、つまり目的意識やモチベーションを持っている人は、うまくなる可能性が高いのではないでしょうか。
自分なりのいいプランを確立
その自分を育てる一歩は、どんなプランがいいプランなのかよく考える事ではないdしょうか。しかし様々な要素があり、様々な観点で判断される住宅のプランは、自ら考えれば答えが見えるというものでもありません。たくさんの事例(実物の見学・体感や、書籍・資料などからの学び)を見て、どんな意図や狙いや効果があるのかを理解し、共感できるかどうかをふまえ、自分なりのいいプランを確立していくということでしょうか。その時に住宅ならではの事情は、生活の場という視点がある事を忘れてはなりません。
クライアントとの関係
もう一つ、住宅(建築)はクライアントあってのモノづくりですので、いくらいいアイディアがあってもクライアントにその良さをうまくプレゼンテーションできなければ、実現できません。それは、表面的な話術やプレゼン力だけではなく、設計者としての信頼を得られているかも重要な要素となります。その信頼を得られる存在になれるかどうかは、過去の実績だったりアイディアの内容や考え方次第といえます。
近道はなし
結局のところ、近道や特効薬はなかなかなくて、日々考えながら住まいづくりに向き合うという事になりそうです。